2005年7月アーカイブ

テロ未遂のはなし

レジデンス6ヶ月と7日目

アルカイダ系のテロ組織による、ヨーロッパへのテロ警告のニュースのことでWendaと話していました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050719-00000160-jij-int

オランダの名前もあるので、「心配ねー、何かオランダの確率高そうよね(注1)」と言ってたら、Wendaが「そうそう、前にオランダで爆弾テロ未遂があってね、そのとき未遂だった理由が、テロリスト同士が喧嘩始めちゃって爆発させるどころじゃなくなっちゃったんだって。」といいます。
テロリスト同士が言い争いを始めて使命を放り出す(二の次になる)・・。そういう事はなんとなく、いいんじゃないかと思いました。人間ぽくて。
それぞれの正義があるのはまあいいとして、その使命に忠実すぎて、(その役になりきりすぎて)自分の人間ぽい部分を捨てる、というのはいろんな間違いのもという気がします。絵でも。
その役になりきってしまった状態を一時的に止めた、人間らしい感情が、結果的に爆弾の爆発を止めたという事が私には嬉しかったです。

注1。オランダのスキポール空港は、ヨーロッパ諸国の中でも入国審査がほとんど素通りに等しいことで有名。で、アムスはここ数年でテログループの入国、アジト化が進んでいる。そのことが問題となり、近年居住ビザ取得は難しくなったものの、入国自体は未だすごく楽。

余技

レジデンス6ヶ月と2日目

私のまわりではいろんな人がいろんな余技を持っています。
フォトグラファーのPaulienはジャグラーでもあります。
彼女は飲んでる時、ビールの空き瓶なんかでジャグリングをしてくれます。
運動神経がよく、外の世界とタイミングが合ってる彼女の気質が作品を見てもよくわかるし、ジャグリングという余技がぴったりです。
ギャラリストのRajはフィギュアスケーター。元プロ。歌って?滑れるギャラリスト。かっこいいね〜!
滑っているカッコイイ姿を見てると、彼の「見せる」美意識、ショウビズ魂はこういうとこで育ったのかなと勝手に想像します。
打ち合わせのとき、話し合いはそこそこに、あとはフィギュアのプログラム映像ばっかり見せてくるのも面白いです(「もっと見たい(でしょ)?」と勧められるまま軽く20本は見る。Mauriceはもっとまじめにやって!と怒る)。
DJやる人は結構たくさんいます。絵の具職人のArend や食堂のDick、レジデントアーティストのなかにも7、8人いるのでパーティーの時は困りません。
私はと言えば道に落ちてるものを拾う事ぐらいでしょうか。

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Too nice?

レジデント5ヶ月と30日目

きょうはライクスに企業からのスポンサーニングのためのスタジオ訪問がありました。私のスタジオにくるのは11時の予定。
いつも通りの時間に行けば十分間に合うのでゆっくりしていると、シャワーからでてきたフラットメイトのRyan(アメリカ人、彼はvigan。)が、珍しく「トモコ、君のヘアドライヤー貸してくれる?」といいます。
「いいよ。珍しいね。」というと「きょうは企業の人がスタジオに来るからきちんとした格好なくちゃ。」らしいです。
ふーん、そんなもんかなと思っていると、しばらくして私の部屋に「僕どう?良すぎない?良すぎない?」と言いながら、よそゆきのトラウザーにきちんと整髪された前髪、なぜかいつもの眼鏡をコンタクトレンズに替えた気合いの入ったRyanが現れました。面白かったわ〜。
「良すぎない?」って、ジョークかと思ったけどちゃんと「大丈夫。」と答えました。
夜その事をWendaに話すと「おかしいわね、私が昼会った時には、Ryanの頭、爆発したみたいだったけど。」といっています。
いったい何があったの、Ryan。けど一粒で二度おもしろかったわ。


おまけ。大好評!アーティストのためのワンポイント英会話
「僕どう?良すぎない?良すぎない?」
「What do you think? Too nice? Too nice?」

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キン肉マン

レジデント5ヶ月と25日目

ヨーロッパで美術館に行くと、必ずたくさんのイコン(注1)を見る事ができます。そのたくさんのイコンを堪能したあと、私はキン肉マンのことを思い出します。
これって私的には変な事ではありません、私にとって肉体のアイコンはキン肉マンだからです。
こんど帰ったら久しぶりに読みかえしてみようと思います。
ちなみに私の憧れる(本としての)マンガ像はドカベンです。

注1。キリスト教会における神や天使や聖人の象徴、崇拝の対象としてつくられた絵画や像で、とくにルネサンス以降のものは人体表現の探求の場としてもみることができる。とおもう。

おまけ。アーティストのためのワンポイント英会話。
イコンを見ててキン肉マンが読みたくなったとき。
「It makes me feel want to read comics which was named KIN-NIKU-MAN.」

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テロ

レジデント5ヶ月と24日目

きょうスタジオでドローイングしてたらロンドンでのテロ事件の知らせを聞きました。ロンドンに住む友人に電話してみると、街は確かに大騒ぎ、市内の交通網はすべてストップ、市内への立ち入りも禁止、しかしその騒ぎの中、彼女のボーイフレンドは「二日酔いだしプールに行ってくる」といい、フラットメイト達は「休暇とれたからパリに行ってくる」とそれぞれ出かけて行ったそうです(ユーロスターは動いてた、そして彼女達はパリに着いた)。すごい。ロンドナーはたくましいね。

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パッキング2

レジデンス5ヶ月と23日目


昨日は「興味津々」とか書いていた、絵の組み立て作業をこんなに早くやるとは。
昨日ロールした3点のうち1点は展示中のものでした。展示中の作品だけどロールしちゃっていいのかな、しかも緑シールついてる(注1)けど。とおもったけど、ロールしました。
でもやっぱりそれは「あとで見に来るコレクターがいるから、アムスに置いとくんだよ!!」と夜Mauriceから電話がありました(RajとMauriceはいま出張中でオーストリアにいる)。・・・もうはがしちゃったよ~。先週確認したのにやっぱり聞き違えてたのね・・・。
ともかくその作品は、翌日オープン前に組み立てて現状に戻さないとまずいので、Jesseに朝早くギャラリーを開けてもらい黙々と組み立て作業を行いました。もちろん手伝ってもらって。皆さんいつもすまないねぇ〜。
1度出来上がった絵を組み立てる作業は、予想と違いシステマチックな作業でした。

おまけ1。アーティストのためのワンポイント英会話。
絵の組み立て作業を手伝ってもらいたい時。
「I have to build the painting. Give me your hand!」

おまけ2。その甲斐あってこの絵は売れました。あーよかった。

注1:作品は購買済みのものには赤シール、購買予定のあるものには緑シールが貼られる。緑シールの作品は、購入希望者がこのあと何度か見に来る可能性が高い。

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パッキング

レジデンス5ヶ月と22日目

きょうはロサンゼルスに運ぶ作品のパッキングをしました。
私は作品のサイズが大きいので、今までは絵を運ぶ時、絵を木枠に張ったまま、木枠を真ん中から切ってそれごと折り畳む(もちろん表面は保護しながら、詳細は省きます)、という技をやってましたが、ここのストレッチャーはそういう荒技には向いてないので、はじめて木枠から絵を外してロールする、という方法をとります。何か緊張するわ。
大きい作品がギャラリーに2点、スタジオに1点あり、まずスタジオでロール作業、続いてギャラリーでロール作業を行います。
解体、ロール作業じたいはShipper(運搬屋さん)のKickが手伝ってくれたので意外と簡単に作業できました。不安なのはロスのギャラリーで組み立て直す作業。でもいったん出来上がった絵を解体して(自作のストレッチャーも解体している)、また組み立て直すという作業には興味津々です。

スタジオでロールした作品をギャラリーまで運びます。Kickの車は普通車なので、作品を車内に斜めに渡し、どこかに当たらないよう助手席で私がおみこしみたいに担いで作品の均衡を保ち保護します。
助手席に座ってはいるものの、結構無理な姿勢で疲れました。

(明日につづく)

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サンタクロース

レジデンス5ヶ月と20日目

今週末は、アムスの中央駅から西にあるエリア、ヨルダンのNoord Marktにいきました。
ここは毎週土曜にオーガニックの市が立ちますが、私の目当てはその市のはじっこに少〜しだけある古本市です。サンタクロースの本を探していたからです。
季節外れのせいか、なかなか目当てのものがありません。
また出直すか・・と帰ろうとしたらポストカード(ほとんどが使用済み)の市で赤い帽子をかぶった変な動物のポストカードがありました。
何この変な動物は。
イタチ科らしい動物が、なぜか超目立つ赤い帽子をかぶって、森の茂みだか水面だかから顔を出してこっちを見てる。状況のおかしさと反対に本人たちはまじめな様子。
私は、期待するサンタクロースのイメージがすっかり頭にあったので、赤い帽子というアイコンの餌に目を奪われて不意打ちを食らったというかんじで、思わず笑ってしまいました。メルヘンはなんでもありなの?メルヘン恐るべし。
ただ、このメルヘンは絵はがきの周囲を囲む白い枠(みえるかな?)の中にだけ存在する世界だけど。

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