2005年12月アーカイブ

OA06

レジデンス11ヶ月と8日目

ほんじつのOA紹介は、アフリカはジンバブエからのペインターPatrickです。私は彼の作品が大好きで、Patrickも私の作品が大好きなので、OA後に作品を何点か交換しました。
彼はいつも、自分と同じアフリカ人、黒人の姿を描きます。サイズもそんなに大きくありません(だいたいが15~20号くらい)。派手なアクションではなく、数人の男性が路上でたむろしているところや、路上でタクシーに寄りかかって親密そうに話す男女の姿や、男性が壁のペンキ塗りをしているところや、ベッドにただ横たわる姿など。彼の視線が捉えたそれらのシーンと彼の絵の具が、何かを主張するわけでもなく、「ある一定の距離感」を見せてくれます。その「距離感」は、離れていることというよりは近さを、開いているというよりは閉じたところを指していて、つまり絵の具で作られることによる親密性と、平面であることによる近寄れなさが両立しているので、平面に絵の具がおいてあることが心地よく見えます。黒人労働者の「路上における室内性」(または室内における路上性)とでもいうべきモチーフと、平面に絵の具というマテリアルがとてもよく合っているのです。彼の作品をみていると、ペインティングの1つの幸せな状態を見ているようで気分がいいです。
夜になると自転車に乗ってスタジオにやってきて、ビールと煙草を片手にペインティングを仕上げていく彼の姿が、来年は見られないのでさみしいです。

06,Patrick Makumbe

OA05

レジデンス11ヶ月と2日目

ライクス紹介強化月間、OA編、No.5はドイツ人アーティスト、Tine Melzerちゃんです。彼女の仕事は
ドローイングと本/アルファベットと本/アルファベットとWords/の3本を柱に、主に本の制作、ポスターの制作、コラボレーションで作詞を手がけるなど、いろいろやっています。おもしろいです(ライクスではプリントワークショップで製本技術を学ぶこともできます)。本とアルファベットとWords、それぞれのフォーマット、またはその組み合わせを分解し、もう一度組み合わせることで(意味を持たせるために組み合わせるのではなく、組み合わせと意味の間にある隙間を見せるためにやっている)、言葉の意味や内容を中抜きにし、その構造そのものの存在を見せていくような仕事をしています。

05,Tine Melzer

OA04

レジデンス10ヶ月と21日目

きょうのOA紹介は、ライクスNo,1セクシ−&ビューティー、Yasmijnです。このお姉ちゃんはまじきれいですよ。作品も面白くて。わざと「女性らしい作品」にして見せてる確信犯、やるねえ〜。Yasmijnとはイスタンブールで一緒にタクシーに乗ったとき、
yasmijn「あたし怠け者だからタクシー乗るのが好きなの」
私「あたしもタクシー乗るのほんとは好き(ビンボーしててあんまり乗ってないけど)」
とはじまり、ほんとは怠けるの大好きよねっていう 連帯感を深めた思い出があります。

04,Yasmijn Karhof

さつえい

レジデンス10ヶ月と18日目

OA紹介はちょっと休憩。
今日は写真撮影しました。ライクスでは年に2回まで、作品ドキュメントのための写真撮影を頼めます。

撮ってる作品はドローイング。靴に矢が刺さってるとこ。画面穴をあけたのではなく、矢が2つに切ってあるので、実際に矢は写真のようになりません、のでイメージは好きだけど展示は不可、という作品(今は矢をテグスで吊ってある)。

OA03

レジデンス10ヶ月と17日目

来年のスタジオが決まり、スタジオの引っ越しがぼちぼち始まりました。住居もスタジオも、2年目になると自分で選べます。私は住居はそのまま、スタジオはManegeという、ちょっと離れみたいになった、れんが造りの古い駅舎のような建物の中のスタジオを選びました。もっと広くて採光のいいスタジオは他にもあったけど、どれも柱や梁がここはダメだろってとこに入ってたり、天井が変だったり、壁面であってほしいところが窓だったりでどうも使いづらそうで。普通の気に入ったスタジオに入れてよかったです。
きょうのOA紹介は、まぶだちのオランダ人フォトグラファー、Peggy(超!キュートな女の子)です。

03,Peggy Franck

051202a.jpg
彼女は、ペインティングについて考えることが写真を撮る大きなモチベーションなんだそう。

051202b.jpg
この1年、私をモデルに何点か制作しました。そのうちの1点。

051202c.jpg
真ん中は写真の貼ってあるスカルプチャー。三角錐ではなく、折れた面が内側に入り込んで形を閉じないでいるので、もと平面だったことと、それを切ったり折ったりするプロセスを見せてる感じ。

彼女のモデルをしたり、そのアイデアを一緒に出したり足りないところを考えたり、撮影後の彼女のトリミングやサイズ決めなどの処理をみて、つまりフォトグラファーの写真作りのプロセスを見ることができて面白かったです。

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