2009年9月28日
私は9月はじめの10日間日本にいました。はー良い夏休みでした。
アムスに戻り、その10日の留守の間にじつにさまざまな事が待っていて、うんざりしたのですが、それはさておき私が最近一番びっくりしたのはクレヨンしんちゃんの作者の訃報です。
私はそこまでクレしん体験が豊富なわけではありません。
私が日本に住んでいた頃のルームメイトに、クレしん映画を熱く薦められて一緒に見たとか(大人たち、みさえとかパパとか、が子供の頃の世界にかえったまま心地よすぎて戻らなくなってしまい、困ったしんちゃんたち現在の子供たちが力を合わせて止まった世界をなんとかするという話でした)、または古本屋にぶらっと立ち寄った時に100円のやつを買うぐらい。
でもそのニュースを聞き思い出したのは昨年描いた1枚の絵でした。
赤の洗濯バサミと黄色のボクシンググローブの出会いが描かれた絵の最初のきっかけはクレヨンしんちゃんだったからです。
その日私はスタジオでYou Tubeを見ながら、はじめ何を見ていたかは忘れましたが、クレヨンしんちゃんのTVアニメがアップされているページにたどり着きました。
「どれどれ1本観ておこうか」ぐらいの気持ちで選んだのは「ペンキ塗りだぞ」的なタイトルのもの。たぶん知らず知らずペインティングの題材を探していたからでしょう。
開けばしんちゃんとパパが自宅の庭で犬小屋のペンキ塗りをしていました。
ペンキ塗りの得意なパパがしんちゃんにデモンストレーションをするも、しんちゃんは全然見ていないとかそういうやりとりがあったあと、しんちゃんがペンキを塗る段になりました。
「おーしんのすけ、結構筋がいいじゃないか」とかほめられたのちしんちゃんは手がすべって刷毛を飛ばしてしまい,同じく庭の物干に干してあったみさえの高級下着にバシャッとそれが着いてしまいました。
そのあとしんちゃんはみさえにこっぴどくしかられるのですが、私は、しんちゃんが誤って飛ばしてしまった刷毛の絵の具がみさえの高級下着に着いてしまうシーンが妙に気になってそのシーンをドローイングしました。でもそれは絵にせず放っときました。
後日自転車をこいでる時、日本から発作的に取り寄せた「暮らしの手帖」に載っていた洗濯物干の写真が何かの答えとして頭に浮かび、それをもとに絵を描き始めました。
後に描かれるボクシンググローブはオランダでの体験をそのまま出したものです。複雑なコントロールなしで。
そんな事を思い出しました。思い出せてよかった。
ご冥福をお祈りいたします。
ああ、明日は搬入。行かなくては。まだまだやる事山積みです。

