2011年1月27日
今朝、オランダのFonds BKVBの事務所から電話がありました。
このFonds BKVBというのは、オランダの現代美術支援のための助成団体です。
私は大心とドローイングブックを作りはじめたときに助成金を申請していました。
送ったアプリケーションに関する質問かなーと思っていると、相手は
F 『あなたは今ドローイングブックを作るためにFondsに助成金を申請中ですね』
私 「はい、そうです」
F 『ところで調べたところでは、あなたは2009年にもFondsから助成を受けていますが、データによるとあなたはそれを現在まで1ユーロも使っていないようですがそれは何故ですか?』
とおっしゃいます。
私はFondsからの助成を受けたことはないので意味不明です。
私「あのー・・おっしゃることがよくわかりませんが。どういうことですか?」
それで聞いてみると、確かに私は2年前ここのアーティストの支援の助成金、Basisに応募していましたが、応募したあとで度々引っ越しや家探しがあり、ヴィザの取得や、こっちのショーのオファーがあったと思ったらあっちのショーがつぶれたり、なんやかやなんやかやでただでさえ小さい頭がパンパンになり、すっかりその結果を問い合わせるのを忘れていました。
でもその助成金はちゃんととれていて、その通知もどこかの住所に来ていたようで、私はそれを2年間知らずにかなりの額のお金を放っときっぱなしだったというのです。
今回、別の助成を応募したことによってようやくそれが発覚したわけです。
ちょうど大心とは、食えない、そろそろ職を探すべきだ、いやもちろんアルバイトで、などと話していたところでした。
事務所のお姉さんは、事情が分かると笑いに笑って、
「ごめんなさい、笑うつもりじゃなかったんだけど・・知らなかったって、あー可笑しい・・これは珍しいことです!」といいます。
それから、
「ではおめでとう。追って正式な書類を送りますから。ドローイングブックの方の助成の結果は3月に出ますから。今日はお祝いに行きなさい!」といって電話は終わりました。
私も突然のことでビックリした、というか自分のあまりのマヌケさに驚いたけど、とりあえず眠っていた大心を叩き起こしてこの仰天ニュースを知らせました。
バンザイ!バンザイ!バンザイ!
大心もとっても喜んでいました。「あんたはほんまジェットコースターみたいやなあー」とか言って。
私は・・とりあえずほっとしました。心配事が消えたわけでもないけど。