2011年3月アーカイブ

初動

2011年3月31日


前回紹介した、アムステルダムのMediamaticで行われたLive Aid Japan、そういえば私がすごくリスペクトの念を抱いたのはその初動の早さです。

コンサートを開いた人たちは、まずは「被災者のために何かしよう」という考えのもと集い、
コンサートやパフォーマンスのクオリティーとか意味をあれこれ考えるより前に何か行動を起こして、少しでも多く義援金を集めようという気概があったように思います。

知り合いのミュージシャンは、今年から新しく始めたというソロ演奏を披露していて、後日大心と、「ステージ良かったよ」と知らせると「自分的にはダメダメですべったと思った」という返事が返ってきて驚きました。
そんなことなかったけどな、ステージを見ている人はミュージシャンから音だけでなくいろんなものを受け取るし、少なくとも私はそういうパフォーマンスをとってもカッコいいと思ったけど。

わたしはといえば、チャリティー用のドローイングブックの素材作り続けています。

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チャリティーイベントも脱原発も

2011年3月26日


昨日、Mediamaticで日本へ祈りと義援金をおくるという趣旨でチャリティーイベントが開催されました。

http://www.mediamatic.net/page/204668/en

オランダに住む知り合いが多く関わっていたのもあって、私も見に行ってきました。
このイベントも、継続的な活動として行われるそうで私も楽しみにしています。


おなじく会場に来ていた友人の何人かは、
「確かに福島の原発は今大きな話題で注目を集めているけど、そこより北にはたくさんの被災者が、まだ着るものも食べものも毛布も足りなく過ごしていることにももっと注目してほしい。」

といっていました。
確かにそうだと思いました。

でも、私は福島より北(福島より南の北茨城にも物資があまり届かないと聞きました。1週間ほど前。)の被災地と、福島の原発事故とをそんなふうに分けて考えることもできないと思いました。


この原発事故は、国際的にも関心が高く、海外メディアでの報道の割合が被災地の状況報告より多くなっていることを受けての言い方でしょうが、
わたしがひじょうに心を痛めているのは、福島で避難生活を送られている方々も地震と津波に遭っています。まだ見つからない家族や友人や大切なものがあったとしてもそれが避難指示区域内であれば探しにも行けない、自分の故郷だろうと立ち入りさえできないということです。
おなじく移動が困難な重篤患者や寝たきりのお年寄りが、避難することで無理な移動をされて亡くなられたというのも大変なことです。

最悪なのは、今起こっているこれら原発による被害は全て人災ということです。
今回の災害の中で原発だけは人間が作ったものだし、
どこに責任があるかといえばそれが、原発にきちんとした反対をしてこられなかった私たちにあるんじゃないかという罪悪感がわたしにはとてもある。
いまこういう人たちを出してしまっているのは今まで原発ヘの懸念を放っておいた私のせいでもあると。

もちろんその間には、政治家や保安院や安全委員会、電力会社やいろいろあります。そこの責任は問われなければいけないけど、同時に、かかわった地元も関係者も不幸になる原発というシステムそのものの是非も真剣に考えられていい。

東北の被災地の方々の困難を放っておけないのと同じく、原発だってやっぱり今関心を持てなかったら、次は別の場所でまたおなじ悲劇がおこる災害じゃないかと考えます。

後藤さんのお話

2011年3月23日


連日の後藤さん押しですみません。

一昨日と今日もCinicにて後藤さんのレクチャー配信がありました。

私がここのレクチャーを見ているのには、今回、大地震と津波に続く、日本最大の原子力事故といわれる福島原子力発電所での一連の事故があったことで、事故の推移がもの凄く心配で食い入るようにNHK放送ををみていましたが、何日間凝視していても何も分かったような気にならなかったからです。

ニュースを見ても、解説員や記者の話も、記者会見を注意して聞いてみても判然としない。

はじめは、まだ現場でも分かっていないところが多いからだろうかと思いましたが、
分かっていないことが多いということは、それだけ危険因子が多いというのが原子炉問題なわけで、どこがどう分からないことでそれにどんなリスクがあるか、が説明がされないことには今の状態も分からないわけです。


後藤さんは
「技術的な理解と、データなしには原子力事故は理解できない」
として今問題になっている原子炉の設計上のお話をしてくださっています。

それから、原子力に対する賛否の立場のまえに、原子力設計技術者として、
「燃料は(危険なので)安全設計上絶対に閉じ込めないといけない」にもかかわらず、
日本で法的には今回のようなシビア・アクシデント(過酷事故)に対する安全設計上の義務がない、つまり「安全設計上の基準が甘く、設計者として責務を問われるのは設計条件を満たすことのみ」 というダブル・スタンダードに疑問を持ち長く戦ってきたことから、
今ある格納容器とは一体どんなものか、をまず説明しなければいけない、という考えでお話をしてくださっていることが、私のような一般大衆の耳にも届くお話になっているんだと思います。

私も、大心と話し合ってみたけど、今後はやはり脱原発を目指さなくてはいけないという結論に達しました。

レクチャー

2011年3月19日

福島原子力発電所の事故しんぱいです。
現在も放水作業が進められ、難しく厳しい状況の中、事態の安定化に尽力していらっしゃる関係者の方々に深く感謝します。


CINICのレクチャーに、専門家のみる今回の事故の解説がありました。


田中三彦氏(サイエンスライター/ 日立 元原子力技術者)
後藤政志氏(東芝 元原子力技術者)
による福島原発事故の解説
同時通訳つき(3/18)


崎山比早子さん(元放射線医学総合研究所 主任研究官、医学博士)
による放射線、放射性物質の基礎的知識のレクチャー、アドヴァイス。(3/19)


田中さん、後藤さんは、この事故がまだ危険度が高く十分な情報がないことは承知しているとした上で、

・報告と、(例えば「健全性を保っている」という報告などの場合)その文面に見合ったデータが見当たらない
・不明な点があるならにそこが不明であることを言わないと、専門家だけでなく一般にとっても現状認識の助けにならない

等の言及がありました。


崎山さんは、

・現在再三報道に登場する、放射線測定値とその危険度の説明の際に、レントゲンやCTなどの医療被爆との比較がされていることへの疑問
・会見で3号機付近放射線の測定値の推移は発表されているが、合わせて半径30km圏内の測定値が発表されない

など、現在、国から国民の健康に対する充分な情報発信が迅速になされていないことを不安視されていました。

まずはこの未曾有の事態の安定化を図ることが最優先ですが、
原発事故に際し、現場から、国から、どういった情報が迅速に提供されるべきか、ということは今もこれからもずっと考えられていいことです。

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介入

2011年3月18日

G7介入よかった。

こんな時に円高を仕掛ける投機筋は、ホント、サイテー。

gazer

2011年3月14日

福島原発の格納容器がきちんと冷えてくれるまで落ち着かない日々が続きます。

ここ数日暇さえあれば注視しているNHK放送ですが、
大心は「俺は関東にいるつもりで見ている」といいます。

nhk-world livestream URL;

http://www.japantoday.com/category/national/view/nhk-world-livestream


報道による理解だけでは分からないこともあり、探してみました。
でMSNで紹介されていた、サイエンス・メディアセンターの「原発に関するQ&Aまとめ」。

http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=956

English
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=830

それから、
帰宅後Ustream配信で見た、原子力資料情報室(CNIC)で行われた、
後藤政志さん(東芝 元格納容器設計者)の、今2号機で何が起こっているかの解説、55分。


どちらも動向の注視とともに、理解に役立つのでお薦めします。


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The Disaster

2011年3月12日


昨日朝起きると、
「東北地方で大きな地震があり関東でもかなり大きな揺れがあった」とのニュースがありました。
地域別の震度をみて、これはすごいのが来てしまった、とすぐ千葉県に住む家族に被害がなかったかどうかを確認しました。
その後、茨城県取手のスタジオ(私と大心の作品が置いてあり友人がいる)の状況や東京周辺の友人の安否の情報などが徐々に入ってきました。

無事だった家族、友人からは、今回の地震が、今まで経験したことがないくらい大きな揺れが長く続き、とっても怖かったとききました。ううーかわいそうに・・。

ニュースで見た、東北地方の津波の映像はとんでもなく怖く、被害も目を覆いたくなるようなもので、もうただ胸が痛かったです。

今日も、時間があるとインターネットでのNHK放送を見守り、いまも進行中のこの災害の被害状況が徐々に明らかになっていくのを見ていました。

被災地の方々の状況はとても厳しく、その心中は察するに余あるものでした。


ここ数日でオランダと、その他の国に居る友人たちから「トモコの家族や友人たちは大丈夫か」と安否を気遣うメールが何通も届きました。
とりあえずの無事を報告し、お礼を言いました。

これから被災地への長期的な支援が必要になることを考えると、
私にできることは何もないのだろうかとかんがえはじめました。

今すぐには義援金ぐらいしか思いつかないのですが、
これから出すドローイングブックを売るとか何とかして被災地への支援に役立てられないかと考えました。
これから先、被害状況が明らかになってくるにつれ、私がどうすればよいかもはっきりしてくるでしょう。


まだたくさんの方々の行方が分からないことに心を痛めています。
被害に遭われた方々が1日でも早く日常生活を営めるよう心から願っています。

2011年3月5日


友達のMarijn(マライン)がGallery Paul Andriesseで展示をやっています。

私はオープニングに顔を出して、それからだいぶ経ってしまったけど、まだ間に合うのでお近くの方はぜひ。とても面白いショーです。3月11日までです。

http://www.paulandriesse.nl/p/38.html?product_id=


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移転して広くなったギャラリーの、フロントスペースではMarijnのドローイング作品がたくさん見られます。

Marijnの作品は、様々なアートワークがソース(源泉)になっていて、タイトルにもあらわされているんだけれど、そのソースと、それへのMarijnのノイズ感満載というか、ほとんどノイズでできているかのような多彩なリアクション、の両方をたのしむことができます。
(まず画面を見てそのセンスに驚き、いろいろな手法がつかって描いてあるのをじっくり見て楽しむ、そのとなりには、たぶんプロジェクターを使ってるんだとおもうけど、かなり手の込んだそっくりの手描きの複製があったりしてまた驚く。それから、タイトルを見てへえー!この作品はあれがソースなの!というぐあいにも楽しめる。)


バックスペースでは、Marijnが選んだ有名無名を問わずのアートワークで構成したグループショーです。(著名作家の作品の多くはPaul Andriesseの所蔵だそうです。)
このグループショーも、1つ1つの作品は、2つ(か複数)の異なるものや反するものを、ひとつの画面上に併置するイメージの仕掛けを楽しんでいて、さらにそれらの作品を組み合わせてなにか表現している。

私なんかにすれば、「へえーこんな作品みたことないわー!」と、そのバラエティーさだけでお腹いっぱい楽しめてしまいました。カッコいい。

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ところでこの、ショーのタイトルにもなっている"The Passenger"という作品↑。
私にも大心にも、「これはAndy Warholの作品が元だろう」と思わせたものの、ソースを見ると、なんとIggy Popの"The Passenger"でした。
Andy Warhol、といっても大心が思い起こしたのは自動車事故の作品で、私が思い出したのは電気椅子の作品でした。
「自動車事故のほうが意味は分かるけど、電気椅子の方が似てるよ!」とか言っていたのにどっちも違うんだね。


これは、「展示するスペースがなかったから配布することにした」というFree For Allの作品です。

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"According to the combination of words in some book.
It is true that poet with their metaphors make symbols from plants or from mountains or from trees or from the sea."

「いくつかの本のなかの言葉の組み合わせによると。
詩のメタファーは、植物か、山か、木か、海か、の象徴でできているというは本当だ。」

そうなんだー。それでこのグラフィック。
バックスペースにあった、Sol LewittのWall Drawing 124: Horizontal not straight にちなんでいるようにも見えます。

ただならぬグラフィックのセンス、ドライでユーモアがあって、どっちかというと暗いしつこさと同時になにか大きな、突き放したような、宇宙とか、そういうものもあるような気がする。
宇宙と言ってしまうとあれだけど、私が、作品をみて宇宙と言ってしまったことがあるのは、ほかにはグレイソン・ペリーとジャクソン・ポロックだけです。

つまり、Marijnの作品は、塗りつぶしたところも、描いたところも、空いているところも、動画も静止画も、オリジナルも複製も、音も沈黙も、大きいのも小さいのも、全部一緒に扱いたく、一度それらを全部シャッフルしたあとで組み合わせていくというようなことをしているのかもしれない。

(2011年8月5日書き足しました)

ハピバ

2011年3月2日

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きょうは大心の誕生日なので、スタジオに行く前に
「きょうの夕飯、何か特別に食べたいものある?」ときいたら、

「うーん・・本格インドカレー(タマネギを1時間以上炒めてスパイスを加えてルーを作るあれ)かなあー」

とおっしゃいました。
これは・・・また敷居が高いところ突いてくるね・・もう昼過ぎなのに。
レシピには「最低ひと晩は寝かせる」とかいてある。でもいいわ。誕生日の人のご所望だもの。

そうなればスタジオに行くのはやめて、さっそく買い物してタマネギを炒め始めます。
焦げ付かないように鍋底をこそげながら(けっこう力を込めてこそげる)炒める作業は、1時間続くとかなりの苦行でした。

しかし! これ頑張って炒めると、ホントーーーーーーに!おいしいカレーができるのね!

だいしんは、自分の誕生日なのに私にPSPのカタマリ魂をプレゼントしてくれました。

だいしんハピバー!


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