2013年5月アーカイブ

Sunday Roast

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先週の日曜です。
友人でアーティストのPeggy(ペギー)とFreek(フレーク)の家で新しいプロジェクトが始まりました。
その名は『Sunday Roast』。

自分たちの気に入ったアーティストを招待し、ペギーとフレークの家のリビングルームで日曜日、小さな展示をひらきます。
それには小さいグループ(アーティスト、美術関係者、その家族)が招待され、アートワークとアーティストを囲んでランチまたはディナーをとり、日曜の午後を一緒に過ごします。
料理は料理好きのフレークの手によります。

第1回のゲストは、ロンドンベースのデンマーク人アーティスト、Maria Zahleです。
MariaとPeggyがハンブルグで一緒に展示をしたことが縁で、その後もペギーがロンドンで展示の際は会うなどして仲良くしていて、今回のプロジェクトに招待することになったそう。

Mariaがそのハンブルグで見せたというファブリックワーク2点、最近はじめたというブロンズとTシャツを使ったスカルプチャー1点、ペギーの家で作ったという、テーブルクロスにドローイングがされたもの1点(私どもはその上で食事します)がアムステルダムらしい、大きくもない普通のリビングルームに展示されます。
なんかいい感じです。
丁寧に準備された食事もおいしかった。。。
写真はアーティストによるインビテーションカードです。

Mariaは、

「このファブリックワーク2点(縦長の絹に、パッチワークのように抽象的な形がミシンで縫い付けてある。掛け軸のようなの縦長のフォーマットで、"Door"というタイトルがついている)
は、そもそも、私が子育てに忙しくなって、スタジオに行く時間がなく家で作るようになったものだけど、これをハンブルグのギャラリーでで見せる時、見せる場所が難しくてなかなか決まらなくて困ったけど、このリビングルームではすんなり決まったわ。違和感もない。こういうドメステティックな空間にはとても良くあっていて嬉しい」
といいます。

面白いこというねえ。

アートワークというものは、パブリックな側面ばかり考えられがちで、アートワークと深く関わる人間が、アートワークとパーソナルに /ドメスティックにどう関わった上でその考え方があるのか、私はひじょうに重要なことだと思うけれど意外と考えられていないものです。

逆に言えば、アートワークを「パブリックなもの」にする時、何が切り捨てられるのか。なぜそれを捨てるか、なぜそれは不要か。

違う言い方をすれば、アートワークを作るとき、人からどう見えるかという批評性をもっていたとしても、ギャラリーや美術館などの公共性の高い場でどう見えるか考えたとしても、それはアーティスト自身がアートワーク自体としている対話ではない、ということなんです。

アートにとってのドメスティックな空間というものも、その経験も、おそらくその弱さこそがとっても大事なものです。
それは確実にアートに成熟をもたらすし、作る側にも見る側にも多様な楽しみ方をもたらすし、それは強さとなるからです。

Peggy, Freek, Mariaとその他の参加者とともに
とっても楽しい日曜日を過ごしたし、とっても興味ぶかいプロジェクトだと思いました!
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