
ニッケル・ファン・ダウフェンボーデン (Nickel van Duijvenboden)のドラムのパフォーマンスをライクスアカデミーオープン2015 (Rijksakademie Open 2015)で見たあとで私は廊下で友達と話していた。話していた友達は皆アーティストだが、そのときはアルバイトでやっている美術学校の先生の仕事に関する立ち話をしていた。
わたしは聞き耳を立て、手にオープンスタジオのカタログを丸めて握りしめている。彼らが何を話しているのか一所懸命聞いて、何か言おうとしているが、私はアーティストが好きで、彼らの話す言葉にとても関心があるのだ。
アーティストの言葉は不確かなものかもしれないし、勘違いもある。でも言葉は言葉で前後の関係はあまり関係ないかもしれない。話の中でピンポイントで言葉を渡し、受け取る。受け取った言葉については、そのあと長い時間考えることになる。少なくとも私はそうだ。
自分とは違うものがあることに感動があってやめられないのだろう。不確かだったり勘違いでも考えた時間は私のものだ。