2018年8月アーカイブ

畳と天井、またはニンジンを切る

昼寝をした。午前中にいつもの家事を終えて畳のある部屋に寝転がったらそのまま意識がなくなった。10分か15分かそこらして目を開けたとき、以前の自分が重なった。
10代のとき、ヨガをしながら寝てしまって目覚めたときの自分だ。同じく畳の上で、それは瞑想のような昼寝だったのか、自分は絵を描こうと考えはじめた頃の自分だ。
今40代のわたしは10代の自分と同じ人物であるのが不思議な感じがしながらぼんやり過去と現在を同時に感じていた。

それからしばらくして私は同じ部屋にいた。夕食後、隣の部屋では大心と荘介があそんでいる。私は何もせず机の上に乗ってるチラシに目を落としていた。私がとってきたチラシではない。荘介がとってそのまま放ってあるのだ。そのチラシにでかでかと「未来」という字が書いてあるのに気づいたとき急に、ああ自分にも未来があるのだ今まで考えもしなかったけれど、と思った。手触りがあった。
きっと畳がタイムマシンのように私の過去と現在と未来をつないだのだと感じた。

またしばらくして、姉がメールをくれた。先日の荘介の誕生会のときに、荘ちゃんと話したんだよ、その家の和室の天井が流山の実家の和室の天井に似てるねって、と。
姉によると荘介は、どことどこが似ているか細かに説明したそうだ。成長したねと言っていた。

畳に乗ってタイムトラベルをしたと思っていた私は、ひょっとしたら目覚めたときに無意識に見た天井がそっくりだったことで昔の目覚めとつながったのかもしれないと思い始めた。
では未来は?

私は荘介のように天井のシミや木目(それは映像的なもの)を覚えていないが、板と板の間には溝があったことを覚えている。その溝をこれという太さの線にして塗った。(下図の絵とはちがう絵)
しばらくしてその線と線の間にニンジンをかいた。ニンジンが切れている。未来の代わりに絵をひとつ仕上げる。



tatami and ceiling.jpg

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