畳と天井/ニンジンを切る

昼寝をした。午前中いつもの家事をして、畳の上に寝転がったらそのまま意識がなくなった。10分か15分かして目を開けたとき、過去の自分と重なった。
10代のとき、ヨガをしながら寝てしまって目覚めたときの自分だ。同じく畳の上で、それは瞑想のような昼寝で、絵を描こうと考えはじめた頃の自分だ。
そのとき起きた私と今起きた私が同じ人物だなんて不思議だ、と思いながら過去と現在を同時に体に感じていた。

しばらくして私は同じ部屋にいた。夕食後で、隣の部屋では大心と荘介が何か話している。何もせず机の上に乗っていた映画のチラシに目を落としていたら、そのチラシに大きく「未来」という字が書いてあった。急に、ああ、私にも未来がくるのか、と思った。手触りがあった。きっと畳だ。先日畳の上でタイムマシンのように過去と現在の私がつながった時の感触が、「未来」という文字ともつなげているんだ。「未来」は文字だが、理由があってそこにある。


タイムマシンの感触がぬけないままでいたらある日姉からメールがきた。先日荘介と、この畳の部屋の天井が、わたしの母の家(わたしが昔住んでいた実家)の天井に似ていると話したそうだ。どことどこが似ているか、細かく話したそうだ。

私が畳に乗ってタイムトラベルをした感触は、ひょっとしたら目覚めたときに無意識に見ていた天井が、昔の家の天井にそっくりだったことで昔の目覚め(そのときも無意識に天井を見ただろう)の記憶とつながったのかもしれない。

私は荘介のように天井のシミや木目(それは映像的なもの)を覚えていなかったが、板と板の間には、(あたりまえのようにある)溝があったことを覚えている。その溝をこれという太さの線として塗る。
その線と線の間にはニンジンをかく。ニンジンを切っているんだ。そのとき何を見ているかはまだしらないけど。



tatami and ceiling.jpg

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このページは、tomokoが2018年8月 5日 07:29に書いたブログ記事です。

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