タタミ、天井、問いを立てる、未来

家に和室調の部屋が一部屋ある。そこの畳に横になってそのまま寝てしまった。15分かそこらして目を開けて起き上がるとき、昔の自分と重なったような気がした。
高校生くらいの頃、ヨガの本を友達にもらって、実家にあった同じような和室調の部屋で試していたらそのまま寝てしまい、目が覚めた時のことだ。同じく畳の上で、同じくどこかひんやりした感じで起きた。
そのとき起きた人物と今起きた人物が同じだなんて不思議だと思った。

何日か後、また同じ部屋にいたら、隣の部屋で夫と息子5歳が何か話しているのが聞こえた。そのままぼんやり机の上に乗っていた映画のチラシをながめたら、そのチラシに大きく「未来」という文字が書いてあった。「未来」の2文字に気づいたとき、私にも未来があることを急に告げられたような気がした。

きっと畳だ。先日畳の上で過去と現在の自分が繋がったような/繋がらなかったような時の感触が、今この畳の上の「未来」という文字とも繋げている。(「未来」は文字だが、数多のプロセスを経て今私の目の前にある。)

畳というタイムマシンに乗ったようだと思っていたら数日後、姉からメールがきた。姉は先日ここに遊びに来た時に息子と、この部屋の天井について話をした。この天井が、実家(息子にとってはおばあちゃんの家)にある和室調の部屋の天井と似ていると言ったそうだ。天井にあるどのシミとどの木目が似ているかまで話したそうだ。
この家と実家は同じ頃に建った家だ。建てたのは同じ(ような)会社かもしれない。そういうこともあるだろう。

畳のタイムマシンはひょっとしたら、目覚めたときに無意識に見ていた天井が、昔住んでいたの家の天井にそっくりだったことで、昔の目覚め(そのときも無意識に天井を見ていたかもしれない)の記憶とつながったのかもしれない。

その天井は、何枚かの木目プリントの板を並べただけの天井で、板と板の間には溝があった。私は息子のようにその板の木目模様やシミは覚えていなかったが、溝があったことを覚えていた。
その溝をキャンバスに塗ってみた。溝の太さは線とも面とも感じられるような気がした。
それを横断するようにニンジンをかく。今私はニンジンを切っている。


私は問いをたてることで未来というものに能動的にアクセスできるのかもしれない。

ninjin.jpg


"When I was struggling at the Rijks, I worked hard to figure out something but it was too much focused on 'answers', I should've visualized the 'questions' also. "

by correspondence with Marijn van Kreij, 2009



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このページは、tomokoが2018年8月 5日 07:29に書いたブログ記事です。

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